あなたのため

 

 

あなたのためを思って言ってるの
あなたのためを思ってやったのに
あなたのためを思って作ってあげたのに
あなたのためを思ってお掃除をしてあげたのに

 

あなたのためという枕詞
意識はしていないかも知れませんケド
気付くと、使っていることが多かったりするもの。

 

一見、思いやりがあるように思える言葉ですが
実は善意の押しつけで
結局は自分のためだったりします。

 

叱る時にも使いますよね。
「あなたが憎くて言っているわけじゃない。
あなたのためを思って言っているのに、何が不満なの?」

 

あなたのため・・・とは言ってますケド
それは表面上。
主語は自分なのです。

 

あなたのために・・・
と言葉を発したとしても、それを全く聞き入れてくれない
ということがあるのならば
そこに隠れている心理を見抜いているからなのです。

 

例えば
子供に勉強しなさい!という人は多いでしょう。
あなたのために言っている、と言ったところで子供の心に響かないのは
「勉強ができないと世間体が悪い」とか
「いい高校へ入らないと世間体が悪い」とか
結局は、いい高校へ入ってくれれば人様に自慢できる、のような気持ちが少なからずあり
子供のためではないからです。

 

そこにあるのは
相手をコントロールしたいという思いや
子供がいい高校へ入ったことで周りから賞賛され
そうすることで
「立派な子供」というアクセサリーをまとうことができます。
直接的ではないけれど、子供を通して自分が認めてもらえる
自己満足のための感情だったりします。
親としてはこの上ない満たされ方なのです。

 

あなたのためを思って・・・
という枕詞は、自分が自分の欲求のためにしていることで
相手がしてほしいことではない、とうことに早く気づくべき。

 

これは子供に限ったことではありません。
社会での人間関係でもありがちなことで
最初は
自分のためにやってくれたんだ・・・という思いもあり
感謝の気持ちがあるかも知れません。

 

やってあげる方は、感謝されるのがうれしくてうきうきしていくことでしょう。
しかし
無意識ではあるけれど、心の奥にあるその本当の気持ちを知った時
やってもらった人は、どんどん苦しくなっていきます。
そうして、苦しさを感じ始めたら
その人と距離を置くようになっていく。

 

やってあげた人の感情と、やってもらった人の感情は噛みあうことがありません。
最初はゼロからのスタートだとすれば
一人はプラスへ進んでいき、もう一人はマイナスへ進んでいくのですから。

 

結局、そこに生まれるのは反発の言葉。
売り言葉に買い言葉が飛び交うことになり、苦しくなっていくだけ。

 

人は誰でも幸せを感じながら生きていたいと願います。
幸せを感じる条件の一つに
人に貢献する、というのがあります。
人の役に立って「ありがとう」と感謝されると、うれしくなって幸せを感じます。

 

ですが、これは
自分を認めて欲しいという承認欲求がない場合です。
見返りを何も求めず
ただひたすら人の役に立ちたいという気持ちだけ。

 

あなたのためを思って・・・という言葉には

 

こんなに頑張っているんだから、認めてよね・・・とか
私のことをもっと好きになってよね・・・とか
自分のための利益が隠れています。
結局は自分のため。

 

自分を大事にして生きている人は、自分軸がありますから
人からの承認を得ようとも思いませんし
あなたのためを思って・・・という枕詞は使いません。

 

人様に貢献するときは、損得勘定なしでできたら最高。
対人関係もうまくいく、というおまけがついてきますしネ。

 

心の乱れは表情に刻まれます。
いつも健やかな心でありますように。

 

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